服部幸雄『大いなる小屋―江戸歌舞伎の祝祭空間』(講談社学術文庫) 発売中!
文庫判、総443頁 発行=講談社学術文庫
ISBN978-4-06-292111-4 C0174 定価:本体1,400円(税別)
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最高・最良の「芝居小屋論」、歌舞伎の「劇場論」が、あらたに文庫版に!
近世都市にあって大衆の願望が作りだした偉大な祝祭空間=芝居小屋。看板・櫓・鼠木戸・幕・役者の紋など、芝居小屋
の世界を構成する様々な「もの」や「こと」の意味を読み解き、民俗的想像力が作りあげた歌舞伎の宇宙を描く。平凡社
ライブラリー版を底本に、川添が聞き手の服部先生との対談「歌舞伎劇場研究の過去と現在」を増補。文庫解説=川添裕。
→2012年7月12日の読売新聞で書評紹介されました。
[目次]
芝居小屋論序説……………… 9
I
都市の中の芝居町……………… 34
櫓……………… 69
積物・看板・提灯……………… 83
鼠木戸……………… 132
桟敷……………… 150
上手・下手……………… 164
橋・道……………… 195
船……………… 214
幕……………… 228
稲荷町……………… 242
II
役者の紋……………… 260
役者の名……………… 281
見得……………… 306
III
讃州金毘羅大芝居訪問記……………… 334
現代につくりたい「芝居小屋」……………… 353 *
あとがき……………… 383
平凡社ライブラリー版あとがき……………… 387 *
解説 「戯場国」の空気感 (如月小春)……………… 390 *
学術文庫版解説 楽しき芝居小屋への思い (川添裕)……………… 396 **
付録 歌舞伎劇場研究の過去と現在(服部幸雄+川添裕)……………… 401 **
文庫判、総443ページ
* 平凡社ライブラリー版での増補
** 今回、講談社学術文庫版での増補
※元版(平凡社、叢書 演劇と見世物の文化史、A5変型判208×146mmハードカバー、総307ページ)は1986年5月12日刊
※平凡社ライブラリー版(平凡社、HL判160×110mmソフトカバー、総429ページ)は1994年3月15日刊