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神さま、仏さま


これまでに縁が結ばれ、手元に置いて日々身近に接することとなった、神像、仏像などを紹介します。東京国立博物館での『大神社展』(2013)の開催や、神像を紹介する近年の幾つかの出版物など、このところ神像が「小さなブーム」となっており、また2013年はいよいよ伊勢の式年遷宮でもあるので、まずは、川添の手元の神像から紹介していきます。(2013年5月2日ページ開設。のち「阿弥陀来迎図」「和合万福吉兆図」「恵比寿・大黒像」を追加)

 

男神坐像
   
寄せ木の腕先はとれ鼻部も半分欠けているが、雰囲気のいい神像。いかめしく凛々しいところがいかにも男神像である。

 

雨宝童子図

天照大神でありまた大日如来という雨宝童子。
皇學館時代の川添研究室からは日々、朝熊山
を眺め暮らしていたが、その朝熊の金剛証寺
には重文の雨宝童子像がある。この雨宝童子
は神仏習合の典型といえる存在である。

 

阿弥陀来迎図

我が家の西方にまします阿弥陀さま。山越しに雲の向こう
からやって来る、あるいは雲に乗ってやって来るのではな
く、この雲の中から沸き立つような表現は、「影向図」で
はないかとみる人もいる。

 

和合神図(『和合万福吉兆図』)

和合神は男女和合、夫婦和合を司る神さま。元は中国の民間信仰で
婚礼の際に祀ったもので、蓬頭、笑面、緑衣の二体の神で寒山拾得
の姿をかたどるという。文化文政期に流行し、当図(菊川英山画)
のような浮世絵のほか、肉筆作や文芸作にも描かれた。詳しくは、
服部幸雄「和合神の図像」(『さかさまの幽霊』平凡社・イメージ
リーディング叢書、のち、ちくま学芸文庫収録)を参照。

 

恵比寿・大黒像

典型的な庶民信仰の神さまで、小さなお宮に入った恵比寿(左)と大黒(右)。