back

 

川添裕:月例文化講座
「盛り場の賑わい論―江戸の見世物・歌舞伎・落語から」

2002年11月9日(土)午後2時より、皇學館大学伊勢学舎、無料


 盛り場の賑わいは、どのようにして成り立っているのだろうか。

 すでに世界有数の巨大都市であった近世後期の江戸を出発点に、浅草、両国などの事例を具体的に眺め、さらに、わが伊勢の場合も歴史的に検討しつつ、盛り場の賑わいの本質にふれてみたい。

 そこには、聖なるものと俗なるものの並立融合、「連」に象徴される人と人とのつながり、大衆娯楽同士の模倣や連繋、「やわらかい」(お固くない、堅気でない)商売に携わる人びとのダイナミズムなどがあり、その一部は、現代においても有効なファクターと思えるのである。

 拙著『江戸の見世物』(岩波新書)に記した内容や、最近の東京都による「ヘブンアーティスト」(大道芸人)公認制度などの話題もふまえ、賑わう盛り場の可能性をさぐることにしよう。

(内容は若干、変更になる場合があります)。


Copyright (C) 2002 by Yu Kawazoe.