阿呆陀羅経

川添裕


この原稿は、山川出版社から刊行の『日本史広辞典』(1997)に川添が執筆している原稿です。以下、本文。
あほだらきょう 阿呆陀羅経
江戸時代末期に、物貰い・乞食坊主などによって唄われた大道での語りの一種。小さな木魚二つを持って打ち叩き、拍子をとりながら、阿弥陀経など経文まがいの文句と節調に、巷談や時事風刺を乗せて盛り場や人家の門口で語り、金銭を乞い歩いたもの。系譜的には、古くは「歌祭文」、また幕末の「ちょぼくれ」「ちょんがれ」など、浪花節の源流となる一連の諸芸能と類縁のものと見ることができる。

 

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『日本史広辞典』
ISBN4-634-62010-3

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