曲馬

川添裕

この原稿は、山川出版社から刊行の『日本史広辞典』（1997）に川添が執筆している原稿です。以下、本文。

きょくば　曲馬
馬上で曲乗りや芝居所作事などを見せる演芸。「馬芝居」の呼称もある。いわば馬術を曲芸化したもので、興行として盛んに行われるのは、江戸時代の明和・安永期以降のことである。享和～文政期には野村柳吉の女曲馬が一世を風靡、以降幕末にかけて樋口、渡辺、花谷の各一座が活躍した。明治に入ると外来のサーカスに押され衰微した。

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『日本史広辞典』
ISBN4-634-62010-3

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