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歴史のなかの動物たち(人と動物の日本史2)

吉川弘文館


 
 
 
 
 編=中澤克昭
 2009年1月10日刊(奥付)
 四六判
 272ページ
 本体定価2,800円
 吉川弘文館

 

  


[目次]

歴史のなかの動物たち…………中澤克昭  1

I 動物と政治

一 王朝の馬…………中込律子  16
    1 儀式と馬
    2 競馬・騎射の展開
    3 馬の調達と管理

二 狩る王の系譜…………中澤克昭  46
    1 天皇・摂関・院
    2 武家の首長
    3 新たな天下
    4 野生と王権の命脈

三 生類憐れみの令とその後…………岡崎寛徳  69
    1 生類憐れみ令の見直し
    2 鷹と犬
    3 さまざまな規制

II 飼育と利用

一 農耕と牛馬…………河野通明  96
    1 牛地帯と馬地帯
    2 馬と馬鍬の伝来
    3 渡来人による牛と犂の持ち込み
    4 大化改新政府の中国系長床犂の導入
    5 牛馬の農耕利用の深化
    6 牛馬利用の展開と普及
    7 牛馬利用の近代的展開
    8 歴史のなかの馬と牛

二 舶来動物と見世物…………川添裕  127

    1 動物舶来の歴史
         古代の動向 / 孔雀と鸚鵡 / 舶来動物と現世利益 / 中世の動向 /
            朝鮮の鷹 / 近世の動向 / 多数を占める鳥類 / かぎられた享受者たち /

    2 舶来動物の見世物
         見世物の揺籃期 / 商業化が進んだ江戸時代後期 /
    3 そこで何がおこっているのか
         珍しい動物の「ご利益」 / 生餌の演出 / 勢州松坂 鳥屋熊吉 / 議論の行方 /

III 捕獲と保護

一 近世漁業を通してみた生業と魚介類…………高橋美貴  164
    1 近世漁業の技術的達成とそれを支えたもの
    2 魚群の引き寄せ・発見の技術と資源保全の意識化
    3 水産資源保全への試みと殖産

二 捕鯨の伝統…………中園成生  188
    1 捕鯨の始まり
    2 古式捕鯨技術の伝播
    3 網掛突取捕鯨法の開始と発展
    4 古式捕鯨業の斜陽
    5 古式捕鯨の終焉と近代捕鯨の始まり
    6 近代捕鯨業の発展と限界

三 近世猟師の実像…………永松敦  209
    1 猟師の職分
    2 信仰と生活ー由来記の成立
    3 近世猟師の多面性と罪業感

四 捕獲と保護の現在…………羽澄俊裕  231
    1 野生生物の盛衰
    2 生息環境の変化
    3 狩猟の社会的地位
    4 自然保護の現在
    5 捕獲と保護の現在
    6 いびつな愛護論の先へ

  コラム・ニワトリ……黒田智  91
  コラム・江戸のブタ肉食……渡部浩二  161
  コラム・トキ……渡部浩二  250

  参考文献  253
  あとがき  265
  著者紹介  268