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此花/風俗図説 復刻版 全3巻

ゆまに書房刊


 
 朝倉無声=編
 川添裕=解説+底本提供
 平成19年(2007)6月5日
 A5判・箱入・全3巻、本体定価47,400円
 ISBN:978-4-8433-2384-7 C3390

 朝倉無声が主宰した雑誌『此花』『風俗図説』の復刻出版。
 川添の解説は両雑誌の内容と朝倉無声の詳しい閲歴を紹介。
 便利な索引(総101頁)と総目次(総48頁)を新たに付す。
 → Amazon- 此花/風俗図説(全3巻)

 

  


[元版]
『此花』(大正元年[1912]10月〜大正3年9月、全24冊)

『風俗図説』(大正3年11月〜大正5年[1916]6月、全11冊)

 

[今回の復刻版]
これら全35冊を3巻にまとめ、最終巻に解説、総目次、索引を付す。

第1巻 『此花』1号〜12号を収録

第2巻 『此花』13号〜24号を収録

第3巻 『風俗図説』第1集第1号〜終刊号を収録  解説/総目次/索引を付す

 

[概略]

『此花』『風俗図説』ともに、内容は江戸時代の風俗や文化の探究であり、具体的には浮世絵・古美術・書物文芸・諸芸娯楽・服飾流行・諸職商売・遊廓売色・社会制度・民俗・俗信・食物・名物名所・人物伝などの話題が中心である。

執筆は朝倉無声によるもののほか、宮本勢助、三田村鳶魚、水谷不倒、志田素琴、江馬務、菊池貴一郎、石橋臥波、桜井秀、石巻良夫、幸田成友、富士川游、大槻如電、久保田米斎、佐々醒雪、今井卯木、三上参次、山中共古、井上和雄、幸田露伴、和田万吉、内田魯庵等々と、豪華な顔ぶれである。

『此花』の誌名は、宮武外骨の同名誌を継承したもので、やはり浮世絵の模刻などが多く入っている(復刻版でもカラーで全六十点余を収録)。全体に江戸の風俗や文化を知るための貴重な紹介、考察、資料等が多く、元版が容易に揃わぬ稀覯雑誌であることを考えると、価値ある復刻出版といえる。

 

『此花/風俗図説 復刻版』全3巻
ゆまに書房の紹介ページ