落語の本から
岩波書店より『落語の世界』全3冊 発売中!
■落語はいかにして形成されたか
延広真治=著
平凡社刊
定価:本体2,408円
*第9回サントリー学芸賞
A5変型判 224頁 1986.12
ISBN4-582-26014-4 C0376 NDC分類番号779
大工の棟梁にして市川団十郎のうしろ盾、高名な戯作者にして両国の見世物の仕掛人、この魅力的な人物烏亭焉馬(うていえんば)を中心に、江戸文化と江戸落語の誕生を語る。
テレビドラマ「いちばん星」などでも親しまれた故・円之助師の、ときに抱腹絶倒、ときに涙なしには語れない、貧乏と芸と起伏に富んだ人生のエッセイ集。かくれた名エッセイストの死後の処女出版。
江戸・上方落語の始祖から戦後の名人まで、庶民を楽しませつづけた噺家500人の芸風、事蹟とエピソードを解説。愛好家必携、図書館必備の事典。索引には3000の芸名(延べ数)を収録。
志ん生、円生、文楽……。昔の録音テープをとりだして名人上手の噺に聞き入っていると、「ことばに酔う」感覚を味わうことがある。しかし、それではいったい、なにがこの面白さを支えているのだろう。とくにことばの面からみた場合、かれらのことばにどんな特徴があって、一般の言語行動とどのようにちがうのだろう。落語をひとつの言語空間としてとらえ、マエオキ、オチ、演題等をテーマに、その特徴・魅力を言語学的に解読する。本邦初の「落語学」の誕生として、各紙誌で絶賛!
落語には、落語のレトリックがある。ますます面白く、親しみやすくなった、熱烈な落語好き日本語学者による「落語学シリーズ」第2弾。比喩、造語・命名、異分析、混用、シャレ、オノマトペの、6つの章へご案内!
最後の名人・三遊亭円生のために、最も信頼された理解者がつづるエッセイ集。知られざる横顔と魅力あふれるエピソードを満載。円生ファンなら絶対必読の、待望の書。
名人中の名人と謳われた噺家、八代目桂文楽の晩年に内弟子として入門し、その至芸の裏側、暮らしぶり、趣味・道楽、そして最期をもみた小満ん師が、かぎりない愛着をこめて亡き師匠を語る。
長屋の八さん、熊さんと、オイレンシュピーゲルが一緒に笑っている! 日本の落語から、ドイツの哄笑話、アメリカのトールテールまでを視野に入れた、気宇壮大で骨太な笑いの比較文化。
奇談伝説から落語まで、代表例を満載し、幽霊の本質をわかりやすく説明。すべてを網羅した幽霊百科であるとともに、祟りと恐れの心性にも鋭く迫る書。百物語のあとに何かが起こる?