生人形

川添裕


この原稿は、山川出版社から刊行の『日本史広辞典』(1997)に川添が執筆している原稿です。以下、本文。
いきにんぎょう 生人形
「活人形」とも書く。細工見世物の一種で、真に迫った等身大の人形を作り、著名な伝説や事件などの場面を仕組み、興行にかけた。松本喜三郎がその始祖というべき存在で、一八五四(安政1)年の難波新地での初興行の大当たりがきっかけとなって、江戸、大坂を中心に各地で流行、明治半ば頃まで盛んに行われた。大江忠兵衛、竹田縫之助、安本亀八、秋山平十郎などが、よく名を知られた生人形師である。

 

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『日本史広辞典』
ISBN4-634-62010-3

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