川添裕『見世物探偵が行く』(晶文社) 発売中!
四六判、総272頁(本文256頁+カラー口絵16頁、図版109点) 装丁=南伸坊 ISBN4-7949-6592-3
晶文社刊 定価本体2,400円 Amazonへ
江戸の見世物から東アジアへ、そして多文化交流の大衆文化史へ!
見世物をキーワードに、現代のフィールドから江戸の庶民社会、東アジアの「交流文化圏」まで、芸能娯楽と
表現文化のダイナミズムを追いかけた文化史往還の記。ベトナム水上人形や徳川吉宗のゾウから東アジア世界
のつながりを再認識し、古舘伊知郎の実況中継から口上の伝統を考え、東京タワーから塔をめぐる東西の娯楽
文化を比較する。他に中国雑技、猛獣のメディア論、貝細工のネットワーク、島巡りの想像力など、全17章。
[目次]
1 中国雑技への旅……………… 9
2 菊人形の秋……………… 25
3 象たちとの旅路……………… 39
4 ベトナム水上人形……………… 55
5 古今無双の力持……………… 70
6 曲馬は異国の風にのって……………… 85
7 伊勢の夕映え……………… 100
8 水芸の流れに……………… 114
9 口上は面白い……………… 128
10 つくりものは永遠に……………… 141
11 サーカスと天翔るひとびと……………… 154
12 絶景かな、絶景かな……………… 167
13 川を歩く……………… 182
14 貝細工のネットワーク……………… 196
15 大道芸の地平……………… 210
16 猛獣への視線……………… 225
17 島巡りの想像力……………… 239
あとがき